ITmedia Lifestyle 「CCCDはみんながやめたいと思っていた」
CCCDの情けない結末についての記事。
OTONETAさんのところで見つけて読んでみました。
CCCDの一件は置いておくとして、話題で気になったのはデジタル放送のくだり。
以下引用
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小寺:今、一番問題なのは、むしろ放送でしょう。
いま、各社はDVD/HDDレコーダーを一生懸命作っていて、
トレンドはマルチチューナーですよね。2台のチューナーでガンガン録画して、
DVDに残しましょうって。でも、あんなの、フルデジタルになったら
一撃で終わるんです(笑)。
アナログ波の停止まであと6年ぐらいしかないでしょ?
あと6年しか食えない技術にみんな力を入れていて、
その部分だけものすごい勢いで進化してる。そんなアホなことがあるのかと(笑)。
“アナログ波停止”に反対するムーブメントというものがあってもいいんじゃないですか。
――今すぐ、デジタル放送に移行するメリットは、確かにあまり大きくありませんね。
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アナログ・デジタルというか、HD規格自体は、現場でもめんどくさい状況になってます。
いざHDで何か企むと、ドスンと経費が嵩む。手間も喰う。
先日HD素材からPCに高解像度で静止画をパブリッシュしようとしたのですが、
会社のディスクレコーダーからブッコ抜く計画を立てたものの、いたく大変。
番組納品素材をHDにするにも、単純な考えですと、1024pxで作った連番ファイルを
えいやっとディスクレコーダーにぶっこんで、
ループ再生して映像出力をrecしちゃえばいんじゃん、なんて思ってましたが、
やってみたらHDインフェルノの部屋を1日つかわなきゃいけないとかなんとか。
????の連続。
これって明らかに業務用途でも
・HD需要が少ない(そりゃそうだわな)
・HD機器へのコンバートが進んでいない
ことの表れなんですが、そこまでして導入する意味あんのかよ、と改めて感じたりしています。ユーザだってSD規格のDVDが今とてもうれしいメディアになってきてる。
SD規格で、軽く、小さく、機器もソフトも安くなってきたでしょ。
アナログSDTVのフォーマットは確かに古い。よくぞ今まで生きてきた、
てなくらいの規格なので、技術屋さんとしては待ちに待った
アップデートチャンスなのでしょうし、日本経済へ与える効果の大きさもよくわかる。
けど裏もよく見える。
だがアナログSDの枯れたフォーマットは、昨今花開いてきた映像コンテンツクリエイターを
支えている重要な基盤になりつつあるはず。軽いし、機器の値段もようやく手ごろだし、
機器開発も楽になってきた。VJもそうですね。
結果、ソフトや機器需要はどんどん増えてると思うんです。
簡単に切り捨てられるもんでもない。
画質はいいけどハンドリングが重くて、出し入れにも金と時間がかかるHD規格。
複製がおかしなところで止められるデジタル化技術。
双方の技術はコンテンツ制作者・ユーザの今の広がりを打ち消す、
時代に逆行してるような動きだなと、改めて思ったわけでした。
HD・デジタル・mpegの技術って本来もっと高品質のコンテンツを、
SDが培った安価かつ大量に流通させる仕組みに載せるように持っていかないと
いかんのじゃないすかね。
もともとそういう思想のもとで開発されたものじゃないんですかね。
うーんまとまり無くてすいません。
アナログとデジタル、SDとHDの関係については
引き続き検証しようと思います。多分アウトプットの問題だと思うんですが。
間違っていたら教えてくださいまし。勉強します。