三浦さんがプレイを振り返り、自らを評して「照明VJ」とおっしゃっている。
そのスタンスは、風立の作者として、
そしてステージライティングの第一人者としてもよく理解できるところです。
言ってみれば音楽に映像を合わせる王道のプロトコル。
ライティングの歴史からも至極正統な文法と文脈をもったしっかりしたもの。
実際、三浦さんが音のゆらぎへどこまでも正確に高画質の光をシンクロさせてゆく
姿を見ることができたのは何よりの収穫でした。美しい。
一方光学がそのプロトコルに相対したときに見えてくるのは、
ビート単位で仕込んでゆく意味の波の振動の送出と、
DJの担当する数時間にわけてフロアの空気にチャプターを付け、
パーティ全体に序破急をつけた物語を語ること、
この2点を演出している事実です。
これってバイナリデータとソースコードみたいな違いがあるのかなあ。
(まだまだ続く)