March 12, 2009

「in-i」:ジュリエット・ビノシュ&アクラム・カーン

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表参道でポスターを見て、うるうるしてたんだけど、
magabonで「DDD」のRSS書いてたら記事がありまして、突然逝ってしまいましたよ文化村(しかしひでぇ名前。もとは強盗田のくせにw)

まっとうな舞踏好きの方やモダン・ダンス専門の方に正しい評は譲ります。
が、シネフィルのハシクレとして断言します。
よござんした。一見の価値あるよ。

だってビノシュがあのビノシュなんだもの。
オスカー女優ビノシュであっても、
あのチビでドンくさくてぷるぷるしながらうるうるしてる、"ぼくらの”ビノシュなんだもの。

えらいところは、その弁え。
ダンスはカーン、演技はビノシュ。
これに、音楽、美術、照明と、ぜんぶが同じ立ち位置。
だから表現も拮抗してる。

真に映画的な肉体にこそ映画は宿るんですよ。

それはカメラオペレーターの手に宿るときもある。
露出計を握るDPに宿るときもある。
宿ったとき、宿るであろうことを正しい者はハナから見切れるんです。

だからカラックスの見立てはJLGに等しく、正しかったんでよ。
焼き付けたフィルムの反映は女優の体に焼き付いてるんですよ。

僕が育った美の体現を遅ればせながら確認できたことが何よりうれしい。

Posted by szk at March 12, 2009 3:20 AM SZK