July 27, 2006

アンチエイリアスしないことの美しさ

昨今青山の会社に通勤してるんですが(身分としてはあいかわらずフリーランスです)
広告屋さんブランドナンバーワンのそこではMac偏重の文化が漂ってまして
なんつっかタイムスリップした気分ではあるんです。
そいで、そこから生み出す錚々たるグラフィック、デザイン、素晴らしいんですが
ことwebに関するとどうもよくわからんことが多かったりしてます。
CMYKじゃなくてRGBだよ、とか、winIEがメインプラットホームなんで92dpiだよ、とか
よくある話なんですが、まあwin vs macとかの不毛な論議で勘違いされやすい対立図が
よく見えているわけ。

で、気がついたんですけど、ことの本質はそんなとこには無くて、
軽快かつ、機器の仕様に沿ってぎりぎりのとこで魅せる、もしくは開き直って
逆手にとって見せ付ける、プラグマティックな「美」
という概念がわからない人たちが居るんです。
んでその大半は「盲目的にMacを使ってるユーザ」なんだと理解できたんです。

これPCでしかVJ発想できないことの貧困さとかに似ているのね。
キレイな信号形成にしか目が向いていないとかとか。

最初からアンチエイリアスの掛かった(でもそれゆえに遅い)表示とかを
見続けていて、それがくだらないシステムにハードが引っ張られてる事実を
見落としちゃいけないと思うのですよ。

昔OSXってのが夢想的なOSだって思ったのは、
そうやって身分不相応な表示を強行するゆえに、FLASHが最低な動作しかしない画面を
見たときでした。
INTELマックが出るまでの数年間の、ユーザを騙した責任は重いんじゃないかしら。


Posted by szk at July 27, 2006 1:39 AM SZK