June 21, 2004

季節

青森の白神のふもとにて。

標高1000m級の山しかないのに
山にはまだ、ちぐはぐに冬と春が残っていた。

河原を1時間登ると、そこにはまだ雪があった。
雪解けの小川をトンネル状のでっかい雪の固まりが覆う。
そこから来る風は、歩き疲れて少しあがった息を白くした。

山の麓で、紫陽花のつぼみは固く青く。
町で、リンゴの花は受粉作業を終え、袋がかけられている。

終わりかけた東京の紫陽花を思い出し、
季節より早く移動してしまった事に
軽い罪悪感を覚える。

Posted by fuke at June 21, 2004 11:44 AM Fuke